早速分解・・・

さっぱりパワーの出ない91SZ。部品も頼んだ事ですし、早速分解して中身を検証してみたいと思います。

元々、新品購入ではなくて中古購入のエンジン。
履歴としては60フライト程度と言う事で購入した物。ベアリングも交換後10フライト前後って事でした。

確かにウチに来た時はバックプレート外してベアリングを確認しても錆などはありませんでした。

自分がフライトした回数は・・・恐らく20フライトも行ってないと思いますが、お休みが長い傾向があるので
その間にエンジンにダメージが出ていないとも限りませんよね。

早速機体からエンジンを降ろしました。



ピストン確認・・・・エンジン届いて搭載前に分解した時に結構茶色くなってたので一度軽く磨いているんでアテにならないですけどね。


ベアリング確認。やっぱりちょっと錆が出てきています。でも特にゴロつき感はありません。
でも交換するので外します。



ヘッド、燃焼室。まあ、綺麗です。傷などもありません。



ピストントップ。
やや色が付いている所がありますが、激しくヒートしたような痕跡はありません。



外したピストン。ちょっと気になる部分があります。

トップ側、リングとの境目あたりに数箇所、焦げ跡のような痕跡があります。
保管中に燃料が固着したものなのか、実際に焦げなのかは分かりませんが、気になりますね。
リングは張力がかなり弱くなっています。リングはどっちにしてもダメっぽいですね。


次はシリンダライナーです。

目視では縦傷などは見当たりません・・・むぅ〜・・・・




クランク。ちょっと汚い・・・


さて、工具箱をガラガラやってたら、以前C−スペックをO/Hした際に買って余ってた新品ベアリングを発見したので
ベアリングだけ交換する事にしました。

シングルバーナーを出してきて・・・・



シリンダーを軽く炙ります。焼いてはいけません。炙って暖めるのが目的です。
接触温度計で見ながら大体50〜60℃程度まで暖めます。



火傷するほどでもないのですが、しばらく持っていると結構熱いので注意しながら持って
床に軽くコンコン、とやる。もしくは平らな厚めの板なんかにコンコンと。



するとベアリングがポロッと取れます。


前側のベアリングは内側から軽く叩くとポロっと取れます。
常温ではキツくてこうはいきませんが、暖めてやると楽に外せます。
この後、ファンヒーターの温風出口でも試してみましたが、簡単に50度くらいまでは暖められますので
そっちのほうがいいかもしれません。
コンコンとするときはエンジンを垂直に当てるようにします。


外れたベアリング。

錆が結構出ていますが、実際はそれほどでもありません。ゴロつきも皆無でしたがこの際ですから交換です。



ベアリング交換終了。

綺麗です。



次はキャブの分解清掃。

全部バラしてパーツクリーナー、エアーを使って清掃し、元通り組み立てます。

と、今日はココまで。

あとは部品が届いたら新しい部品を使って組み立てます。

さて、フレイヤはいつ復活するのでしょうか・・・・