検証・・・・

さて、先日入手した「クローンPro」ですが、組み立てが終了した段階での検証です。

あ、それとこれはクローンヘリをお勧めする、という趣旨の話じゃないんで・・・あくまでも
「個人的な興味からくる検証」と言う事です。


まず、各パーツの合いについては・・・こんなものではないでしょうか。
ただし、フレームに関してはややバリが多いような印象ですが、ペーパーでさらってやるので問題なしでしょう。
というか、カーボンフレームでは断面へペーパー当てるのはお約束、という事でしょうから・・・・

ヘッド周りですが、所謂「Pro」と同じ作りです。


旧モデル(SE、V2など)と比べるとローターハウジングのスピンドルが通る部分が長くなっていまして
スピンドルもφ4、51mmと長くなっています。
ガタも殆ど無く動きもまあまあスムーズです。

ただし、ブレードのグリップ部分のベアリングは片方にゴロつきがありました・・・
社外品では新品段階でベアリングがゴロついている場合が多いのですが・・・やはり精度が低いってことなんでしょうかね。

それと、一箇所おかしな箇所がありました。


フライバーシーソーホルダーを固定するネジ(赤い四角で囲った部分のネジ)なのですが、これが緩かったので締めてみたらどんどん締まる。(汗)
締めると最終的にはシーソーホルダーの動きが渋くなりました。
ネジを外してみると全ネジが入ってます。これでは締めこむとベアリング、ホルダーを締め付けてしまい動きが超悪くなります。


画像の首つきネジは別なネジなので首の部分が長いんですが全ネジと同じくらいの長さの首つきになります。

本来は首アリのネジを入れるはずなんですが・・・・ここは手持ちのネジで対応しました。

他ではトルクチューブのシャフト、これカーボンパイプなんですが、使われているパイプは縦繊維のパイプで横方向の強度が低い物です。
できればここはパイプではなく、ロッドにするかクロスタイプのパイプにするのが宜しいかと思われます。

純正でもシャフトのタイプが2つあるようでインパクト・トルクが5〜7kgの物と12〜14kgの高強度タイプがありますし。

まあ、シャフトドライブのベベルギアとかの保護って事もあるのかもしれないですが落ちたりしたらこの辺りは逝ってしまうので・・・



今回初めて「まんまクローン」という機体を入手して色々とやってますが
今回の実験のテーマは「ノーブランド&クローン製品はどーなの?」という興味から初めています。

なのでジャイロも


こんなの。3千円ちょっとというあり得ない値段です。
ちなみに元はコレでしょ?という本家を見てみると・・・・・


どーみてもクローンですね。(笑)ロゴやモデル名が違うのがせめてもの救いか?と思うくらいです。

ただし、中身まではクローンという事では無いようです。(当たり前か・・・・)

Proの場合、ラダーサーボはスタンダードサイズよりやや小さく、マイクロサーボより大きいというサイズです。

500クラスなどに使うサイズのようですねー。
これもトルク2kg、スピード0.07secというスペックだそうですがHDS877よりも安いです。
メーカーロゴのシールも貼ってなくて・・・なんかバルク品みたいな、そんな感じ。
使えなければ即却下です。はい。


モーターもお安く。

ホビーメイトというブランド?のモーター。3600kvです。
冷却用のファンも付いています。
正直、モーターの性能が云々というほど鋭い感覚を持ち合わせていないので当たり前に回ってくれればOKです。

スワッシュサーボとアンプは手持ちの物を使います。
サーボはハイテックの56HB、アンプはHobbyWingのプラチナ40A。

ひとまずこんな所ですねー。


比較するったって本家のProを持っていないのでアレなんですが、ヘリとしてきちんと飛ぶものかどーかって所です。

最近はこういう格安キット、同種のメカ類を組み合わせたコンボキットとかも出てたりしますが
シミュレーター卒業でキットを探している人とかはまず手を出さないほうが無難です。
メーカー製のいわゆる『本物』を買ったほうが絶対良いです。
理由はまず「取り扱い説明書」「組み立て説明書」が付いている事。

「そんなの当たり前じゃん」

と思われるかもしれませんが、今回のこのクローンキット、その当たり前の説明書の類が一切付いていません。
99%完成状態とはいえ、要は「説明書無くても完成させて調整できる人だけね」と言う事で
これから始めるなんて初心者の人には絶対無理な条件なんです。

また、サポートも基本的に「一切無し」です。

つまりクローンキットで安いと言う事なので他のサービスは一切必要ない、と考える事が前提となります。
ネジが足りなかったとかネジロック剤が着いてなかったとかそんなのは一切ノークレームです。
紙の類が一切入ってないので当然問い合わせ先も全く分からないわけですから
自分で料理できる人でなければいけない訳です。

こんな事からも、例えば
「新技に挑戦、練習するので高価な機体は温存したい」なんて思ってる人とか
私のような興味関心から実験的に料理してみたい、という人とか。
そういう人向けですね。それ以外の人は手を出さないほうが良いと思います。


ただ、今回のクローンキットは自分の見た感じ、触った感じでは
所謂「粗悪品」という物でもないと思います。料理できる人なら立派に料理出来る物だと思います。



それから自分の知っている事では、こんな事があります。


とある450V2「タイプ」のキットなんですが、あるブランドの物は
元々本家のパーツ製造の下請け業者が個別ブランドを立ち上げてキットを安く販売したのが始まり、という事を聞いています。
当初、それが本家に知れて販売を止めろと圧力が掛かったそうで一時そのブランドは市場から姿を消していたのですが
最近また普通に販売されるようになりました。

つまり作っている所は同じで出てきた製品のパッケージが違う、という事ですね。

こんな事から巷のクローンキット、コピーキットの中には元々出所が同じ物も多いようですが
中には本当に元の部品を「コピー」して作った粗悪品もある訳で・・・・
それらを見分けるのはなかなか難しい問題と言えるでしょうね。

リポバッテリーに関しても一流ブランド用を生産し、検品で基準に達しなかった物が2流ブランドへ、そこでもダメってなったものが
3流、無名ブランドと流れていっているそうです。

それを考えると同じ規格のリポでも価格に凄い差が出ている、というのも納得できますね。

まあ、なんにせよ安い物を使う、チョイスする場合は全て自己責任で、と言う事になると思います。

近く本家も買ってみようかなあ、とか思っていますが・・・やっぱり高いのでうーん、と唸っているところです。はい。